58年の歴史に幕― 神奈川県勤労者美術展終了―

(「労福協」 132号 2007年10月5日発行 より)


 神奈川県勤労者美術展は、戦後まもなく、まだまだ社会が混沌とした中で「勤労者の情操の陶冶と労働文化の確立」を目的とし開催されてきました。諸般の事情から今年の58回開催を持って終了しました。
 今年の美術展(最終展)は、9月18日〜23日まで横浜市民ギャラリーで開催。今回は入選者目録と記念誌(あゆみ)を発行、入場者に配布。最終展ということもあり開催期間中の入場者数は3000人を超えました。
募集受付は美展の事務局である県労福協で7月〜8月末まで行い、受付件数は昨年の一割増の401点となりました。
 応募にあたり多くの方よりお礼と残念である主旨のお手紙も頂きましたので一部を別項で紹介します。  
 9月8・9日に搬入受付と審査を行い、部門ごとに厚生労働大臣賞をはじめ各賞70点が選ばれました。
 9月23日(日)に市民ギャラリーで表彰式を行い、協議会構成団体から松藤会長(:県商工労働部長)をはじめ横浜市・川崎崎市・横須賀市の代表。小西県労福協会長、林横浜労福協会長、菅谷川崎労福協会長、審査員が
出席、入賞者に賞状・賞金・盾等が手渡されました。表彰式終了後には展示会場で審査員による個々の作品に対する講評を行い、第58回神奈川勤労者美術展(最終展)が終了しました。

 厚生労働大臣賞受賞作品
<絵画の部>仮屋悟氏 <写真の部>川原龍昭氏 <書の部>中野義治氏
 
勤労者美術展ホームページをご覧ください。
50回展からの入賞作品を掲載しています。
  勤労者美術展協議会に寄せられたお手紙をご紹介します
 毎年、神奈川県勤労者美術展のご案内をいただき、ありがとうございました。
  いつ頃でしたか、ふとしたきっかけで貴美術展のことをしり、それから毎年友人たちと出品するようになりました。出品者全員をうけいれていただけること、色々な賞をいただけることで、周りにもすすめ、楽しみにしてまいりました。号数も五十号までなので、とってもお上手な方々の作品も拝見できました。内容の高い作品展でした。しかし、今回のお知らせには大変驚きました。この間記念店をされたばかりなのに今回で終了とは、あまりにも唐突な印象をうけます。とても残念でなりません。58回も重ねて作り上げられてきた本「美術展」の内容やカラーは、到底他の美術展に代えられるものではありません。ここまで維持されてこられたご苦労は並々ならぬものであっただろうとご推察いたしますが、ここまでの努力で培ってきた伝統と水準の高さは、もうこれで永遠に失われてしまうのです。
「県展」よりも古い歴史をもち、水準としても遜色のない本美術展をさらに発展的に展開するなら十分納得できますが。文化政策の充実と発展を願う方々のバックアップは望めないのでしょうか、このような形での終了は、残念の一言に尽きます。
 事務局の皆様には、色々なご苦労を重ねられてきたことでしょう。長い間ありがとうございました。 (緑区・鈴木)

 ありがとうございました。
 神奈川県勤労者美術展に永年にわたり作品をご応募いただいた勤労市民の皆様、審査員の皆様、後援をいただいた神奈川新聞社・TVK・RFラジオ日本、事業団体賞を提供いただいた加盟事業団体の皆様に深く感謝申し上げます。


 

 





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